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🌱 シードカタログのはじまりと、Baker Creek のつくる物語


シードカタログ(種のカタログ)には、じつは400年以上も続く長い歴史があります。

一番古いと言われているのは、1612年にヨーロッパで作られた植物図鑑のような本で、当時育てられていた花の絵と、その球根が「買えるもの」として紹介されていました。これが、今のシードカタログのルーツといわれています。

その後、世界中で園芸が広がるにつれて、「どんな種があるのか」「価格はいくらか」「どう育てるのか」といった情報をまとめた“種のリスト”が増えていきました。特にアメリカでは、郵便制度が整った19世紀ごろから、農家や家庭菜園の人たちに向けてカタログがどんどん郵送されるようになり、人気の文化として育っていきました。

印刷技術が進むと、カタログには美しいカラーの花や野菜の絵がたくさん使われるようになり、手に取るだけでワクワクする“夢の本”として親しまれるようになります。


🌼 Baker Creek のシードカタログが生まれた理由

Baker Creek の創設者ジェレ・ゲトルが『ホール・シード・カタログ』をつくり始めたのは2014年。きっかけは、1960〜70年代にアメリカで人気だった“自給自足の知恵”を紹介する本『Whole Earth Catalog』でした。

その精神を受け継ぎ、「育てること・食べること・自然とつながることの楽しさ」をたくさんの人に届けたい、という思いから、Baker Creek のカタログは生まれました。

毎年、世界中の珍しい固定種を育てて撮影し、美しい写真と一緒に紹介しているこのカタログは、もはや “種の本” を超えた文化のひとつとなっています。


📘 紙のカタログが愛され続ける理由

デジタルで何でも見られる時代になっても、シードカタログは今も多くの人に愛されています。

  • ページをめくりながら春を想う楽しさ

  • 「今年は何を育てよう?」というワクワク

  • 手触りのある紙ならではの温かさ

これらは、オンラインでは味わえない特別な魅力です。

シードカタログは、ただの“商品リスト”ではなく、「育てる楽しみのはじまりを届ける本」として、400年以上の歴史とともに今日まで受け継がれてきたのです。

 
 
 

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